ごあいさつ

障がい者の方がやりがいを感じ、
安心して働ける場所でありたい。

障がい者の方の雇用は、ここ数年の行政や民間のさまざまな取り組みにより、 かなり改善してきているようです。
しかし就職はできても、働き続けることは容易ではありません。
障がい者の方の働きやすさを実現するには、企業や社会全体に寛容な土壌が不可欠ですが、残念ながら日本の労働環境はその点まだまだ厳しいと言えます。

わが子に働く場所を、と障がいのある子どもを持つ母親たちが始めた「地域作業所」。
今は「生活介護事業所」や「就労継続支援B 型事業所」と名称が変わっていますが、障がい者の方が安心して働ける場所、セーフティネットとしての作業所は、いつの時代、どんな土地でも本来必要なものです。

その作業所(B型)の役割を、私たちはこのように考えています。

  1. 安心していられる場所を提供する。
  2. 人や社会の役に立てる仕事を提供する。
  3. 生きる力を身に着ける機会を提供する。

障がい者にとっての働く幸せとは何か?私たちはこう考えています。

「自分にできることを精一杯やって、誰かに喜ばれ、努力に見合った報酬が得られること」

障がい者の方はいくら努力してもできないことがあります。いくら努力しても変えられないことがあります。でもそんな自分のままで精一杯できることをして、誰かが喜んでくれる。誰か…それはいつも一緒にいる支援者かもしれません、親御さんかもしれません、お世話になった学校の先生方かもしれません、精一杯頑張っている姿を見て喜ぶ人がいるのです。

そうした努力に見合った報酬が得られる。

私たちは利用者にお支払いする工賃は労働の対価ではなくて、努力に対するご褒美、努力賞のようなものだと考えています。ですから予めお一人お一人の時給額が決まっているわけではありませんし、仕事の内容によって決まっているわけでもありません。出席日数によって時給が決まる仕組みを採用しています。出席日数が多いほど時給が上がるのです。休まず通ってくるというところを評価します。一日一回は家を出ましょう。短い時間でもいいから出ましょうと勧めています。それがとても大事だと思うからです。生活リズムを整える。毎日目標を持つ、ということです。

就労支援というと、できることを増やしましょう、できないことを少しでもできるようにしましょうとスキルアップを目指したがりますが、私たちは利用者と一緒に庭仕事をするうちに、障がい者が健常者と一緒に何かを成し遂げるということの方が大事と考えるようになりました。

レインツリーのガーデニング作業では、スタッフ1名利用者2名の3人一組で行います。庭木の剪定など高度な技術を要するようなことはスタッフがし、利用者はそうして剪定した枝葉を片付けたり、草むしりをしたりと、比較的容易な仕事を担当してもらいます。そうして庭をきれいにしてお客様に喜んでいただくという共通の目的に向かって、それぞれが自分の役割をこなすことで達成するのです。自分のやりたいことを自分のペースでするだけではうまくいきません。一緒に働いている人のことにも注意を払うようになります。

それでもどうしてもうまくやることができない場合があります。そういう時は少し特別な配慮が必要です。こういうことは得意、こういうことは苦手、こういう時にはこういう配慮があればできる。そうしたことを本人も支援者も少しずつ知り得ていきます。それが実績という財産になります。就活の時に相手企業様に情報提供します。この方はこういう方なんですよ、と支援者が自信をもってお伝えするのです。それならば安心、と企業様も雇いやすくなると思うのです。

株式会社ナチュラルライフサポート 代表取締役